2012年12月10日

古田史学会報

113号

1、古田史学の会 ・四国
 例会百回記念
 古田武彦松山講演会
要旨 大下隆司

2、「八十戸制」と
「五十戸制」について
 阿部周一

3、『書紀』「天武紀」の
蝦夷記事について
 正木 裕

4、前期難波宮の学習
古賀達也

5、会報投稿のコツ
編集長 古賀達也

6、割付担当の穴埋めヨタ話6
玉依姫・考


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割付担当の穴埋めヨタ話6

玉依姫・考

西村

 玉依姫とは一般的には『この神名は「神霊の依り代」を意味し、すなわち巫女を指す』と言われている。はたして本当だろうか?
 史書に登場する「玉依姫」は次の四名である。神武の母(記紀)太田田根子の母「活玉依姫」(記紀)賀茂別雷神の母(山城国風土記)そしてニニギの母の別称(神代紀第九段一書第七)。
 全員神の妻ではあるが、偉人の母でもある。ところが、神の妻であった筈の倭迹迹日百襲姫は「玉依姫」とは呼ばれない。つまり、「母」だけが「玉依姫」と呼ばれているのである。
 駄洒落めいて申し訳ないが、「玉」のような男の子に「依」り添う「姫」、これこそが「玉依姫」の正しい解釈なのではあるまいか。
 そんなアホな、という諸兄に傍証をひとつ。でないならば何故、弘法大師空海の母が「玉依御前」呼ばれているのだろうか?

 いやあ、今回も紙面の割付に苦労しました。毎回ぼやいているようですが、兎に角戴く論文が長すぎるのです。
 会報は全十六頁ですので、例えば四頁相当の大論文を四稿戴くと、もうタイトルやお知らせを載せる余裕がなく、三稿しか掲載出来ません。為に、残り頁を埋めるのに苦労スルのです。
(西村)


 これは会報の公開です。史料批判は『古代に真実を求めて』(明石書店)が適当です。

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