2021年12月14日

古田史学会報

167号

1,「あま」姓の分布と論理
 宮崎県の「阿万」「阿萬」姓と
 異形前方後円墳
 古賀達也

2,九州王朝と「アマの長者」と
 現代の“阿万”氏
 日野智貴

3, 服部静尚氏の
 「倭国による初めての遣唐使」説
 への疑問
 谷本 茂

4,「壬申の大乱」に秘められた謎を解く
  -- 作業仮説
 平田文男

5,「壹」から始める古田史学 ・三十三
 多利思北孤の時代 Ⅹ
多利思北孤と九州年号と「法興」年号
古田史学の会事務局長 正木 裕

6,書評
 荊木美行
 『東アジア金石文と日本古代史』
 斜め読み
 古賀達也

7. 会誌『古代に真実を求めて』
 九州王朝説五十周年に向けた
 論議をすすめましょう。

 編集後記

 

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会誌『古代に真実を求めて』

九州王朝説五十周年に向けた論議をすすめましょう

「古代に真実を求めて」編集部

 二〇二三年(令和五年)は古田武彦氏の画期的な著『失われた九州王朝』発刊五〇周年にあたります。この年を記念して「九州王朝徹底解説―失われた九州王朝発刊五十周年記念―」と題し、古田史学論集「古代に真実を求めて」第二十六集を作り上げたいと思います。▼ 九州王朝説に関しては、まだまだ否定的、もしくは懐疑的な意見も多いのが現状ですが、今回の論集で多くの人の、そして古代史研究者に支持を得られるような内容にしていきたいと思います。そのために広く、九州王朝に関連するものを、多数の古田史学会員の参画で論議を重ねて作り上げられたらと思います。それは各人に会誌投稿原稿を出してほしいというのではなく、このテーマで、賛否両論の意見を忌憚なく出しあい、内容が深まるようにしたいということです。
 そこには様々な切り口が考えられます。例えば、九州王朝説への疑問、理解してもらうためのわかりやすい説明、古代史に興味を持ち始めた方が読みたくなる内容をめざします。中心となるのは六世紀から八世紀の九州王朝の盛衰に関わる問題です。乙巳の変、大化の改新、前期難波宮、壬申の乱、藤原京、王朝交代など、未解決の問題も明示しながら、新しい考え方を明示していければ幸いです。
 具体的な論集のための投稿につきましては、後日、会報やブログで掲載いたします。それまでに、活発にこのテーマに関してやりとり、議論が進むことを期待します。

 

 


編集後記

 会報167号をお届けします。大津市の平田さんが初登場となりました。
 コロナウイルス感染症のお蔭で関西例会に現地参加出来なくなってかれこれ一年と一〇ヶ月が経とうとしています。そろそろZOOMでは無く、と思っていた矢先にオミクロン株なるものが・・・
 さて、中国では『三国志演義』と並び評される『東周列国志』(明の馮夢龍改編、清の蔡元放修訂)という歴史小説があるのをご存じでしょうか?その名の通り西周滅亡の直前から秦の統一迄を描いたもので全六十二話のTVドラマにもなっています。ところがウィキペディアにも「日本語訳も現在のところ完訳は存在せず」とあって、諦めておりましたところ、なんと同じ高松市にお住まいの中橋正吉さんという方が翻訳されオンデマンド版(上製本ではありません)で販売されていました。興味のある方は「春秋戦国時代全訳東周列国志」で検索してみて下さい。小生のような中国古典文学好きにはたまりません。 高松市 西村秀己


 これは会報の公開です。史料批判は『古代に真実を求めて』(明石書店)が適当です。

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