古賀達也の洛中洛外日記
第609話 2013/10/16

『古田史学会報』118号の紹介

 『古田史学会報』118号が発行されましたのでご案内します。今回も古田先生から原稿をいただきました。117号掲載の西村稿への批判ですが、古田先生の学問の方法についての解説なども記されています。
 正木稿は倭人伝里程記事が実地踏査によるとして、精緻な検証がなされ、古田説の正しさを再確認されています。阿部稿では関西例会でも度々話題となっている「廣瀬」「龍田」が仏教儀式に関係したものとする新解釈が提示されています。なかなか面白い仮説です。服部稿は関西例会で発表された仮説で、史料に見える「荒」に注目された好論です。西村稿は、近畿天皇家の初期の天皇は師木県主だったとするものです。不二井さんからは書評が寄せられ、その著者は古田ファンとのこと。いずれも優れた論稿で、好論満載の会報となりました。

〔『古田史学会報』118号の内容〕
○古田史学の真実 -- 西村論稿批判  古田武彦
○「実地踏査」であることを踏まえた『倭人伝』の行程について  川西市 正木 裕
○「廣瀬」「龍田」記事について
  -- 「灌仏会」、「盂蘭盆会」との関係において  札幌市 阿部周一
○難波と近江の出土土器の考察  京都市 古賀達也
○荒振神・荒神・荒についての一考察  八尾市 服部静尚
○書評『朱鳥翔けよ』高松康  明石市 不二井伸平
○「欠史八代」の実相  高松市 西村秀己
○『古田史学会報』原稿募集
○史跡めぐりハイキング 古田史学の会・関西
○古田史学の会 関西例会のご案内
○新東方史学会(H19〜25)会計報告
○『古代に真実を求めて』第16集発行予定の報告と第17集の原稿募集
○編集後記


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制作 古田史学の会