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(10)和田家の代々について
 明治を中心とし、江戸末期から、大正八年までこの本(『東日流外三郡誌』)をふくむ和田家文書の書写に生涯をかたむけたのは、和田末吉さんです。現在の喜八郎さんの曾祖父に当ります。原本に虫食いや腐蝕がすすんでいたため、この作業にとり組んだのです。
 末吉さんの子ども、長作さんは末吉さんの秘書役として活躍、昭和十五年頃亡くなるまで、和田家文書の書写に全力を尽くされました。喜八郎の祖父です。これらの書写本を「明治写本」と呼んでいますが、その原本に当る「寛政原本」は、今後「公開」されると思います。この原本作成は、秋田孝季・りく・和田長三郎吉次の三人の協力によっています。


制作者 補注(1997.12.1)
 尚、和田家文書(東日流外三郡誌)については、所有者和田喜八郎氏が偽作したとして訴えられていた裁判は「和田喜八郎氏の偽作説は成り立たない。」という最高裁判所の審判が下りました。
 (朝日新聞1997年10月14日号参照、「著書は盗作ではない。」ー最高裁、真偽論争に決着ー)

和田家文書(東日流外三郡誌)については、『新・古代学』へ

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制作 横田幸男
著作 古田武彦