市民の古代・古田武彦とともに 第二集 1984年 6月12日 古田武彦を囲む会事務局 編集委員会
古田武彦を囲む会・活動経過・記録
壱岐一郎
七九年秋、東京・大阪につづいて“九州王朝”の本場で「古田武彦をかこむ会」が誕生した。こちらは北九州・下関地区と博多地区の複眼である。
会長は六十代の原田夢果氏。北九州市在住の文化人で、「二つの遺言状」(豊前戦国史)ほかの著書、句集があり、盆栽道家元、英語塾長と万年青年の意気である。下関地区は歴史研究家の前田博司氏(司法書士)博多地区は小生が幹事役を務めた。
発足記念講演会は下関で五十名、博多で二十余名を集めて行なわれた。博多、すなわち福岡市は会場難が悩みの種である。
(連絡先 略)
七八年以降、私が邪馬台国などの講演会を行なった博多・小倉(北九州市)飯塚・佐賀・下関の五地区では下関が最も熱心な人々で埋められた。いまのところ会員=参加者約百名は下関から太宰府というブロックにおよび、やがて中津・宇佐それに佐賀・久留米にひろがるものと思われる。
下関の前田氏はじめ各地の会員はそれぞれの会報に寄稿したり、講演会・シンポジウムを行なっている。在野の考古学者奥野正男氏(筑紫古代文化研究会、会報月刊)と私は合同発表会(ジョイント・レクチャー・ミーティング?)を始めた。
また、福岡から全国発売された「邪馬台国」誌(季刊・梓書院)も有志の広場になっているようだ。
なお、小生は先頃、「ツクシ古代史推理」の庶民シンポジウムを十回つづけたが、そのうち、関西で「聖徳太子創作人物論」を発表したいと考えている。
(博多在住 滋賀県・旧八日市中学出身)