【目 次】
巻頭言 特集『教科書に書かれた古代史』〜戦前・戦後の歴史教育を問う〜中谷義夫
●研究者・教育現場から
001 1現行の教科書に問う〜「邪馬台国」・「日出づる処の天子」比定に誤りないか〜 古田武彦
006 2金印『漢委奴国王』について 藤田友治
(一) 生徒のつまづきの石から学ぶ/(二) 金印−研究史と教科書のあつかい/(三) 教科書における異説の取り扱い−家永氏の場合−/(四) 通説−「ワのナ国説」・「イト国説」の批判〜金印をどう読むべきか〜/(五) 結論
014 3「邪馬台国」から邪馬臺国へ 百崎大次
022 4大和政権と倭の五王 保井 温
(1) 大和政権の成立について/(2) 前方後円墳の拡がりと大和政権による統一/(3) 4・5世紀の倭の半島進出と大和政権の全国支配/(4) 「宋書」倭国伝と倭の五王/(5) 七支刀にみられる西日本統一/(6) 二振の鉄剣銘文とワカタケル大王の覇権/(7) 4・5世紀の歴史をいかに教えるべきか
036 5 好太王碑にみる日朝関係 徳野+藤田+山口
《はじめに》
第1節 高校日本史の教科書にみる (徳野寧伸)
? 過去の日本史の教科書にみる
《はじめに》/国家統一に関連して/古代日朝関係について
? 「碑文」解釈の「通説」への反論提起
? 現在の日本史教科書に見る
《はじめに》/国家統一に関連して/古代日朝関係について
第2節 碑文について (藤田佳正)
第3節 『碑文』の「倭」の位置を考える(山口春比古)
《はじめに》/倭位置を考える方向性/『三国史記』新羅本紀の倭の記載について/新羅本紀の空白の一世紀半/この章のの終わりに
059 資料:『京都新聞』昭和55年2月8日(金)
邪馬台国論争
060 6 教科書における天皇陵古墳と象徴天皇の問題 梅川邦夫
(1)日本史教科書の天皇陵古墳/(2)天皇陵古墳の問題/(3)仁徳陵古墳の問題/(4)政治経済教科書の象徴天皇の問題/(5)終わりに
069 7 「天皇」の称号問題と聖徳太子 清水裕行
一/二/三/四/五/六/七/八/九/十(a,b)
070 8 教科書にない倭人史料 丸山晋司
●歴史教育へ市民からの問いかけ
073 9神話が戦争に利用された頃より〜少年の日の思い出をまじえて〜 義本 満
078 10「邪馬萱国」への遍歴〜なぜ歴史にかかわるか〜 広岡重二
081 11甦がえる皇国史観(未掲載) 北本 保
084 12「天皇陵」随想 佐野 博
”「宮内庁接待まずい」閣僚、カモ猟辞退 「性質が違う」宮内庁当惑”
(イ)/(ロ)/(ハ)/(ニ)/
086 付陵墓参考地について宮内庁に問う
087 13皇国史観 中谷義夫
〔古代史講演会記録〕
089 卑弥呼の宮殿の所在と稲荷山鉄剣問題 古田武彦
・卑弥呼の宮殿の所在
《はじめに/三国志と考古学の遺物の解釈/卑弥呼の年齢/三角縁神獣鏡/卑弥呼の墓/九章算術/海島算経/鉄器の問題/錦の問題/天皇陵古墳の問題/三世紀の空白》
・稲荷山鉄剣問題
《はじめに/地理的な問題/銘文の中の二人/佐治天下/粘土槨と礫槨》
〔歴史への旅〕
123 わたしにとって古田武彦さんとは 青木 洋
探検者、古田さん/交流とは/私の探検/わたしにとって古田さんとは
125 中国の歴史を訪ねて 藤田友治
134 韓国古代史の旅 織田重治
138 山城地域の高地性集落と銅鐸出土地をめぐって 篠原俊次
148 五色塚古墳 中谷義夫
151 西都原古墳群を訪ねて 今井久順
〔古田武彦を囲む会・活動経過・記録〕
154 九州・山口の「かこむ会」結成記 壱岐一郎
154 東京の講演会アンケ−トより
156 大阪の活動経過と記録 囲む会事務局
〔会員ひろば〕
166 私と古代史 織田重治
167 古田史学に魅せられて 田坂元裕
169 わたしひとりの親鸞 星合正敏
171 『古田親鸞』とのめぐりあい 丸山晋司
173 伊勢・大麻考 後藤茂樹
178 古田説と九州方言 児玉奈翁一
181 古田説とのかかわり 水野孝夫
182 一会員の感想 岡田良雄
〔増補版〕
184 家永第三次訴訟と親鸞の奏状 古田武彦
はじめに/《親鸞研究/「今上」問題/おわりに》
189 増補版あとがき
第二集 編集後記
[10 参 考]
1 出版経緯
(1) 初刊
・発刊日:1980年(昭和55年)
(2) 再刊
『合本市民の古代』第一巻(第1〜4集)として発刊
発刊日:1988年(昭和63年)11月5日
・出版社:新泉社
2 記事の所収書物
(1) 現行の教科書に問う(古田武彦著) 『古代の霧の中から』所収
(2)〔講演録〕卑弥呼の宮殿の所在と稲荷山鉄剣問題(古田武彦著) 『古代の霧の中から』所収