古田史学論集 第一集
古代に真実を求めて
古田史学の会 編
明石書店
再編集版
1999.5.20再発行(1996.3.15発行)
頁
◎巻頭言
3 会員論集発刊に寄せて 水野孝夫
7 古田史学の会のために 中小路駿逸(古田史学会報8号へ)
◎1 特別掲載
19 明治体制における信教の自由 古田武彦
序/一現今の定説への疑い/二近代法における「信教の自由」/三西欧キリスト教単性社会における、「信教の自由」の成立/四西欧単性社会のウィークポイント/五明治体制における「信教の自由」概念の適合/六神仏習合思想の果たしてきた役割に対する問いについて/七新憲法内の「信教の自由」をめぐる矛盾について/結
◎2 研究論文
41 倭国に仏教を伝えたのは誰か --「仏教伝来」戊午年伝承の研究 古賀達也
1はじめに/2倭国仏教の黎明 その伝来の時期/3糸島郡『雷山縁起』の証言 天竺僧清賀、仏教を伝う/4仏教は四一八年戌午年に九州に伝来した
71 「悲唱・柿本人麻呂」筑紫朝廷の証明・・・文学的視点からの一考察 和田高明
85 造作の「天智称制」 「日本書紀」の二段階編纂論 山崎仁礼男
101 日持聖人の道南布教と石崎村より中国大陸渡航の伝説
ーー日持聖人は和平工作の密使であったのか? 岡本杏一
色々な日持聖人伝説/中国宣化出土の日持聖人御遺物発見/私の推測/日持聖人関係年表
◎3 フォーラム
◎特別寄稿
145 人間の認識・・・死んだ兵士の残したものは,こわれた銃とゆがんだ地球 古田武彦
151 古田史学の新段階 その思想課題の越境をめぐって 室伏志畔
160 日本史の謎を解く 廣岡重二
序/第一の謎解き/第二の謎 日出ずる処の天子/第三の謎 法隆寺、釈迦三尊像と光背銘文/第四の謎 萬正一系、天皇家の系譜/第五 危険な皇国史観/ 第六 多元史観への展開/第七 皇国史観の古代史学者へ/ 終戦と聖徳太子の復活/第九 象徴天皇と政府
174 再び木佐敬久氏に異議あり 独善に満ちた「狗邪韓国は倭地にあらず(下)」 太田齊二郎
182
「『古田武彦』とともに」 「市民の古代研究会」再入会の勧誘に答えて 太田齊二郎
189 古田史学の会・会則/「古田史学の会」全国世話人・地域の会名簿
196 編集後記