【目 次】
006 特集 万葉集と多元史観.
〔古田武彦講演録〕万葉集と多元史観 古田武彦
『万葉集』の史料性格,多元的古代史観,『万葉集」について,「倭国万葉」,甲類・乙類問題,「九州・瀬戸内万葉」,防人について,神籠石,『万葉集』の成立,法隆寺釈迦三尊像,薬師仏像銘文,『日本書紀』の性格,伊予温湯碑,人物画像鏡,柿本人麻呂について
060 『万葉集』の成立 千歳竜彦
旧・新唐書にみる倭・日本について
074 旧・新唐書にみる倭国・日本国像(未掲載)中小路駿逸
086 新唐書の証言 山田武雄
〔研究論文〕
094 「飛鳥=九州年号」論批判 丸山晋司
110 「九州年号」新考 平野雅曠
120 景初四年鏡をめぐって 古田武彦
新聞報道の構造,改元の詔勅,「中国」と「夷蛮」,筆跡と字体,反字と逆字,ミスか故意か,異体字と夷蛮,「[言名]」と「母人」の問題,中国産か国内産,鏡は商業生産されていた
154 多元史観の新発見 古田武彦
多胡碑,二、三、四面は全面剥落か,黒板説を検討する,一人称の文体,出雲風土記の朝廷は出雲か大和か,国ゆずりの神話,阿遲須枳高日子命,『古事記』序文を読み直す,倭武天皇は倭建命に非ず,序文は多元的朝廷を証明,荷田春満の「出雲風土記」巻頭の改竄,『出雲風土記』の「宮」=出雲大社,公害病は弥生時代から発生
●書評
193 藤田友治著『好太王碑論争の解明』 山田宗睦
●研究ノート
198 『日本書紀』の洲の読みについて 二村重和
204 書記が語るもう一つの歴史 岡 總太郎
214 「会津」と九州王朝安曇族 斎藤隆一