【目 次】
第四集発刊の辞 古田武彦を囲む会 会長 中谷義夫
〔特集・九州王朝説の新展開〕
001 九州王朝の風土記〔講演録〕 古田武彦
「闕の論証」−邪馬一国、国名問題の決め手/「衙頭の論証」−倭の五王問題の決め手/倭の五王、九州王朝説の影響−考古学の年代/「宝命の論証」に代えて−北京の邂逅/新問題の発端/九州に二種類の風土記−「県」と「郡」−/日本書紀の立場−二つの風土記/質疑応答/補足/プリント補注。A型(「県」風土記)のすべて
042 画期に立つ好太王碑〔講演録〕 古田武彦
はじめに−南米エクアドルの経験−/北京の経験/「開放」の予告/武さんと邂逅/新しい問題(その一、「其の国境」問題/その二、「五尺の珊瑚樹」問題/その三、「守墓人」問題)/好太王碑の新問題(当日のレジュメ)
075 好太王碑の開放を求めて 藤田友治
《はじめに》/(1)好太王碑をめぐる中国の研究者と古田武彦氏との会談/(2)吉林省文物管理局の霍世雄氏と対談/(3)師範大学・?有恒氏との会談/(4)吉林大学,張博泉教授、若手研究者らと会談/(5)北京・国家文物管理局・外事課・郭労為氏との対談記録
084 朝倉宮に「崩」じた「天皇」 丸山晋司
《はじめに》/天智称制はなかった/齊明を埋葬した年は不明である/朝倉にある『斉明天皇陵』/『恵蘇八幡宮縁起』にみる「九州年号」/『日本書紀』の検討/残された課題//
094 日本国の誕生 田坂元祐
一、まえがき/二、”日本”という国号/三、白村江の戦/四、筑紫の大宰と倭国(九州王朝)/五,むすび
102 真宗と九州年号−『正法輪蔵』をめぐって− 小山正文
110 筑紫万葉の大きな空白−倭国=九州王朝論傍証− いき一郎
〔研究論文〕
113 古墳の播磨風土記 織田重治
はじめに
第一章 五色塚古墳と明石川流域
一,王塚古墳/二,伊川谷古墳群(瓢塚古墳と天王山四号墳)/明石川上流/四,その他
第二章 加古川流域
一,神野五十二号墳/二,長慶山一号墳/三,天坊山古墳/四,経塚山古墳と天神山古墳/五、愛宕山古墳と聖糧山古墳/六,井原、丸山古墳と滝の上古墳/七,亀山古墳/八,褶墓古墳と日岡古墳群/九,西条古墳群、行者塚、人塚、尼塚/十、玉野古墳群と玉丘古墳/十一、王塚と大塚古墳/後期古墳/十三、石の宝殿
133 中学校教科書にみる古代国象の成立について
−戦後二十五年間における一教科書(会社)の記述を例として− 播磨靖昌
《はじめに/「国家の成立」−私見/五世紀代の要旨−私見/六〜七世紀前半にかけての要旨/七世紀後半〜八世紀初め−私見/五十二・五十五検定本−私見/大和王権−私見/まとめ》
141 ヤマトは最初は地名ではなかった 毛利一郎
145 稲荷山鉄剣銘「意富比垝」について 今井久順
147 〔幻想・珍敷塚古墳壁画新考〕インコとヒョウと牛の角 澄 夜鶯
154 三国志の里程問題を中国側に提案する 草川英昭
156 鉛丹と鏡 水野孝夫
157 多利思北孤を考える 岸本芳太郎
はじめに/(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)/(7)/(8)/おわりに
165 古田史学にみる継体の出現と終焉の謎 中谷義夫
●古代史への旅
173 鬼の城散策 大前敬治
177 北海道ところどころ 松尾計一
180 古墳余話 石川 昇
182 想いは古代へ 西谷日出夫
184 古田武彦氏と韓国の古代史を訪ねて 藤田友治
●ひろば
187 宮崎字史君へ 古田武彦
189 古田史学と三上文法 不二井伸平
192 う み 中村 大三
一、レッドウッド/二、良栄丸/三,遣唐使船
193 調査プラス推理の価値 菊地清光
196 読後感想「倭の五王の謎」 清水裕行
198 燻された熊野越−解きを変えた神武天皇の熊野進軍− 黒田善光
●古代史小品 原田 実
109 病を癒す神㈰
140 倭冠船のアラビヤ数字
155 病を癒す神㈪
191 不遇な女神
●経過報告
202 古田武彦を囲む会のあゆみ−大阪の活動経過と記録− 藤田友治
《はじめに》/各地に広がる講演会/海外に交流する古田氏とその学説/囲む会の今後の課題と方向
204 東京の会発足までの歩み 高田かつ子
208 古墳探訪記古墳研究部 織田重治
211 古田武彦氏のあゆみ(1981年) 編集部
214 囲む会の歩み(1981年) 編集部
●資料紹介
216 ㈰朝日新聞、1981.8.30朝刊
好太王碑公開へ
㈪岐阜新聞、1982. . 8朝刊
海外未公開の中国史跡「好太王碑」 岐阜市の教師が写真入手
㈫産経新聞、1981.4. 0朝刊
ユニークな「日本史資料」現場の先生ら発刊
編集後記
[10 参 考]
1 出版経緯
(1) 再刊
『合本市民の古代』第一巻(第1〜4集)として発刊
・発刊日:1988年(昭和63年)11月5日
・出版社:新泉社
2 記事の所収書物
(1) 〔古田武彦講演録〕画期に立つ好太王碑 『古代の霧の中から』所収