◇特集「遣隋使」はなかった〜日本書紀の史料批判〜は、新説であリ、これから、古代学界に大きな反響を呼ぶことを期待しています。既に高校教育現場では、「資料日本史」を古田説によって展開している本が、本書と同時に刊行され新学期から使用されます。(大阪府下10高に及び、三千人以上)そこで、困ることは、従米の「定説」(実は仮説にすぎないものですが)を大学入試に出題されることです「論争のあるところは、少なくとも、両説を扱うか、それとも出題しないことです。第二集を読まれた心ある高校教師達のの手によって作成された、「史料日本史」(日々授業実演会編集)で、学んだ生徒が、現行の入試制度の、矛盾の中で、「魂の公害」を避けるために苦闘するのを一刻も早くなくしたいものです。
幸い『共通一次を撃つ』田川健三氏より、第二集を読まれた上で評価され、共通一次をなくす具体的取り組みとして、批判をする仕事を共同でやろうと呼びかけがありました。古田説が学界に市民権を得るのは恐らく時問の問題ですが、現行の入試制度の厳しい壁によって、安易に従米の「定説」をつめ込まれた多くの学生達の「魂の公害」を一刻も早くなくすよう努力しましょう。
◇若い生徒、学生にも広がり始める〜会員の有志のカンパのおかげで第一集、二集を若い学生達に読んでいただけるよう各大学図書館や個人に贈呈を事務局でしていました今回、龍谷大生や北海道の中学生からの原稿がこの傾向を表わしています。更に、自治・医大生の方の入会や、第二回壱岐一郎氏講演会で鋭い間題提起をされた、慶応大学大学院の日本古代史専攻者が、事務局を訪ねられるなど、これからどんどん若い人達の活躍が期待できそうです。
◇この書は、学者だけではなくて、新たな文化の創造を市民(読者)自身の手で〜という方針で編集されています。今回も読まれたら解るように多くの市民の原稿が寄せられていますが、編集上困ることがあります、文字は楷書でていねいに、旧かなづかいは原則として新かなづかいにして下さい。(歴史上意味のある場合を除く。)
引用文も、どこからときっちりと書いて下さい。写真、図は多くてもかまいませんが、白黒の方が鮮明で、必す裏に説明文とともに、どこに入るかも指示しておいて下さい。ともに努力しましよう。
◇編集委員以外に、本書作成のため、徳田順彦氏や長谷川享子さん、茨木教材社の高谷さんの協力で完成することができました。今後も真実の歴史を求める探究者の手で、次集の作成を支えられんことを切望します。
『市民の古代』編集委員会(後藤茂樹・義本満・児玉奈翁一・丸山普司・藤田友治)
編集 古田武彦を囲む会「市民の古代」編集委員会
表紙・デザイン 後藤茂樹・義本満
古田武彦を囲む会事務局
(郵便番号・住所は省略、藤田友治方)
新古代学の扉 インターネット事務局 E-mail sinkodai@furutasigaku.jp
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