「桂米團治さんオフィシャルブログ」より転載(会報130号)
古田史学会報の公開は本131号より、文字コードをユニコードに変更いたしました。
「桂米團治さんオフィシャルブログ」より転載
http://www.yonedanji.jp/?p=16608
2015.10.16 《古田武彦さん、逝去》
一〇月一四日(水)、歴史学者の古田武彦さんがお亡くなりになりました。享年八九歳。
常に文献に偏見なく向き合い、独自の解釈で古代史学界に“喝”を入れた先生─。
私はただただ古田武彦著書の一愛読者だったのですが、今年、ひょんなことからKBS京都ラジオの私の番組へ古田武彦さんをお招きすることが叶ったのです。
かなりのご高齢で、もう講演活動もされておられない状況である中、無理を承知で打診してみたところ、「出ます!」というご快諾の返事をいただきました。
八月二九日(土)、ご長男の光河さんに付き添われてスタジオ入りした先生は、明瞭なお声で私のインタビューに応じて下さいました。
お弟子さんの古賀達也さんも加わっての古代史談義は、なんと二時間以上続いたのです!
私が少しでも論理に合わないことを言えば賺さず「いや、それは違う」と質され、どんな質問にも丁寧に答えて下さいました。
逆に、私の話す内容に賛同された時など、スタジオに響き渡るような声で「その通り!」と絶叫されました(*^o^)/
「これからはどんな研究をなさりたいですか」との私の問いかけに対しては、「やるだけのことはやりました。もう思い残すことはありません。あとは弟子たちが頑張ってくれるでしょう」との返答。
九月に入り、その模様が三週にわたり紹介されましたが、それが古田武彦さんの最後の放送となりました。
先生の遺志は必ずや「古田史学の会」の皆さんが受け継いで下さることでしょう。
勇気と感動を与えて下さり、本当に本当にありがとうございました! ご冥福をお祈り致します。
編集部注〓米團治師匠のご了解をいただきましたので、転載紹介させていただきます。
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