年頭のご挨拶 ますますの前身を 水野孝夫 事務局便り
年頭のご挨拶
ますますの前身を
古田史学の会 代表 水野孝夫
水野孝夫
あけましておめでとうございます。
会員の皆様も新しい決意の元旦を迎えられたことと存じます。イノシシの年、イノシシのようにまっしぐらに前進したいものです。
古田武彦先生は昨年夏に八十歳の傘寿を迎えられました。丁度香川県高松市の屋島を探訪されていた日で、帰路のドライブインでケーキカットができました。この歳になられても、あくなき好奇心をもって、二月にはエクアドル探求の旅に出られる予定です。
年末には、朗報がありました。和田家文書で未知のもの数十点が先生のもとに届いたのです。「寛政原本」なのかも知れません。
先生はこれも「天恵」のひとつとされており、保存処置に注力されています。
有志の会員等は新資料を見せていただく機会がありましたが、保存、科学的検査、公開の手順になるものと思われます。
「三人寄れば文殊の知恵」といいますが、先生の説や、他の会員方のアイデアに刺激された、会員の研究が次第に充実してきており、例会での発表や、会報や会誌の論文に結実してきているのを感じます。わたしは今年は『万葉集』に注力しようと思っています。
今後とも会の活動にご協力賜りますよう、お願い申し上げます。
事務局便り
▼本紙にも度々寄稿していただいた松本郁子さん(京都大学大学院)の待望の著書『太田覚眠と日露交流─ロシアに道を求めた仏教者─』(ミネルヴァ書房・六千円+税)が上梓された。古田先生の若き後継者による渾身の力作。是非ご購読を。
▼本号が会員の皆さんに届く頃、古田先生は大下さん(本会事務局次長)を伴って、南米エクアドルへ調査旅行へ旅立たれている。研究の成果と無事故を祈念したい。
▼古田先生直接編集『なかった 真実の歴史学』第2号もミネルヴァ書房より発行された(二千二百円+税)。古田先生の論稿・講演録9編・他が掲載されている。こちらも定期購読を。
▼新東方史学会の事業として、英文学会誌の発行準備も着々と進んでいるとのこと。こちらも楽しみ。インターネットと共に、古田史学が世界へ発信される。
▼本会ホームページ「新・古代学の扉」も担当の横田さん(事務局次長)により、掲載論文の拡充が準備中。ホームページを読んでの入会も続いている。本年も古田史学にとって「前進・勝利の年」にしたい。会員の皆さんのご協力を心よりお願い申し上げます。@koga
これは会報の公開です。史料批判は、『新・古代学』(新泉社)、『古代に真実を求めて』(明石書店)が適当です。
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