午前もおもろい関西例会 事務局便り
文化創造倶楽部・古代史・歴史塾 木村賢司(会報65号)
午前もおもろい関西例会
豊中市 木村賢司
関西例会は今活況である。発表者が多く、時間割に大変気を使う。充分に質問時間をとりたいが、やや強引に打ち切りもある。とはいえ、参加者大方のお目当ては古賀研究の聴講である。どうして、あれだけ毎月毎月、新発見研究ができるのか。その能力は、敬服を通り越して摩訶不思議に思う。しかも会社と労働組合の要職を果たされた上でのこと。
古賀さんは毎月二つの研究発表をされる。最近は発表者が増えたこともあり、午前に一つ発表される。午後から来る方はこの発表が聞けない。もったいないと思う。十時から十一時はビデオ。その日のビデオが面白なければ、配られた資料に目を通しておくのも、面白く聞くコツかと思う。
冨川さんの研究発表は古賀さんに劣らない。関東から朝早く会場に来られて、研究資料を並べられる。その熱心さは並みでない。「古田史学の会」に宝が一つ増えた感じである。いつも、いい内容なので現在は多く集まる午後に発表をお願いしている。 関西(大阪近郊)におられる方は、どんどん例会に来て、発表していただきたいと思う。ここで批評を受ける(する)のも楽しみである。内容がよければ、古田史学会報に載せてもらえる。さらに運がよければ「古代に真実を求めて」の論集に載せていただける。できれば午前から参加されること希望している。
私は古代史の研究などしたことがない。殆ど耳学問である。それでも「思い付き」を臆せず発表する。いつも午前。私は私の「身の程」で発表する。「古田史学の会」は特異な史学会と私は思っていない。自由闊達な普通の素人庶民の「史学の会」である。多元史観は今や常識になっていると思う。その上で研究の仕方は自由である。ただ、自身の説を強調するあまり、他人や会を誹謗中傷はしてはならないが・・・。会の梶は水野、古賀両氏がいるので心配無用である。
さて、忘れてはならないのが藤岡実さんである。大阪駅前第二ビルの会場は藤岡さんと奥様が予約取りされている。お仕事の都合で最近例会参加ができないでいるのに、である。会場取りは自身の役目と思い定め、自身が行けない時は奥様に予約取りをさせる律儀さである。新参の私など足元にも及ばない、かげの最古参古田フアンの真骨頂である。感謝、大感謝。
十時から十七時、いい報告、いっぱい聞けて五百円、第三土曜日楽しいよ。
六月十二日(日) 古田史学の会主催 講演会・会員総会
2004年度重要研究テーマを講演 済み
竹内強(岐阜市)・冨川ケイ子(相模原市)・古賀達也(京都市)が講演
来る六月十二日、大阪市立総合生涯学習センターにて、古田史学の会々員三名による講演会と第十一回定期会員総会を開催します。会員の皆様のご出席をお願い申し上げます。講演会を自粛されている古田先生にかわって、二〇〇四年度で最も重要な新発見をされた会員による講演です。ご期待下さい。
■日時 六月十二日(日)
午後一時開会〜午後四時四五分
■会場 大阪市立総合生涯学習センター
5階第二研修室
(大阪駅前第二ビル内)
■参加費 五〇〇円
■講演者とテーマ
1). 「和田家文書に使用された美濃紙の追跡調査」 竹内強(岐阜市)
2). 「明治時代の『九州王朝』説」 冨川ケイ子(相模原市)
3). 「『古事記』序文の壬申大乱」 古賀達也(京都市)
※質疑応答の時間もあります。
竹内氏は和田家文書に使用された美濃紙の製造元を、現地調査で明らかにし、戦後偽作など到底困難であることを発表される。
冨川氏は精力的な文献調査により、明治時代に発表された「九州王朝」説と九州年号研究について、その先駆性と限界について発表される。
古賀氏は『古事記』序文に記された壬申大乱と『日本書紀』の記述との矛盾を明らかにし、序文に隠された九州王朝の痕跡を発表される。
いずれの研究も二〇〇四年度における古田史学の会での優れた業績です。多くの人に聞いていただきたいと思います。
お誘い合わせの上、ふるってご参加下さい。
事務局便り
▼六月十二日(日)、会員総会を行います。総会に先だって、会員による講演会も開催。ご出席の程、お願いいたします。
▼『古代に真実を求めて』八集ができました。二〇〇四年度賛助会員サービスとして近日中に発送します。届かない賛助会員の方は、事務局まで御一報下さい。一般会員の方は書店か本会書籍部(割引あり。五頁参照)へお申し込み下さい。
▼二〇〇五年度になりました。会費納入の程、よろしくお願い申し上げます。同封の振込用紙をご利用下さい。(十一頁参照)
▼六月の会員総会では会員三名による講演会を行います。初めての試みですが、多くの会員のご参加をお願いします。
▼会報の原稿を募集しています。論文の他、エッセイや紀行文も歓迎です。ワープロ原稿の場合はフロッピーもお送り下さい。@koga
これは会報の公開です。
新古代学の扉 インターネット事務局 E-mailはここから
古田史学会報一覧へ
ホームページへ
Created & Maintaince by" Yukio Yokota"